第50回全国高等学校総合文化祭秋田大会(あきた総文)文芸部門に、3年生の松田華千代さんが参加しました。
松田さんは、令和7年度の県コンクール詩部門で優秀作を受賞し、今年度の島根県代表として選出されました。
日時:7/30(木)~8/1(土)
会場:秋田総合生活文化会館 アトリオン
初日は、秋田市内の文学にゆかりのある施設を見学する文学散歩へと出掛け、2日目は全国の代表生徒の皆さんとの交流会・分科会(詩の勉強会)に参加しました。最終日は公開句会を観覧し、俳句部門代表者がさまざまな視点で意見をかわす姿に、とても良い刺激を受けました。
令和7年度 島根県コンクール優秀作
『虚ろを抱く』
私を包むのは
浅葱色に冷えた希望と
蒲公英色に萎れた絶望と
いくつかの優しい嘘たち
その中で私は
好きを呪い
嫌いにすがり
大好きに怯え
言葉の死骸を抱えながら
意味も知らずにただ漂っている
星は見下ろすだけで
地上の孤独を知ろうとしない
空に冷たく煌めく彼らは
ひとに触れたいと焦がれたことはあるだろうか
虚ろを抱いたとき
初めて心に隙間ができた
銷魂を撫でたとき
私が私であることを思い出した
そんな夜には胸の奥がぬるく疼いて
私は沈黙に頬を寄せる
ただ風の抜ける器になって
あなたの影だけを通したいと願う
あなたの瞳の中を泳いで溺れたい
あなたの香りで喉を焼いてむせたい
あなたの寝息で肺を満たして生きたい
あなたを患って咽ぶ私は
飾り立てられた言葉の群れに背を向けて
言葉にならなかった一言を
深海の砂に沈めた