7月30日(土)全国高校総合体育大会女子ソフトボール競技の1回戦が、尾道市御調ソフトボール球場で行われ、島根県代表の三刀屋高校女子ソフトボール部が熊本県代表の文徳高校と対戦しました。
5-3三刀屋リードで迎えた7回裏、2アウト満塁、1打逆転サヨナラのピンチ。ピッチャー永見(3年)の渾身の1球、鋭いスウィングで打ち返されたライナー性の打球は、ショート周藤(3年)のグラブに吸い込まれるように収まり、息詰まる緊張が、一瞬にして湧き上げる歓喜の大波に変わりました。
三高女子ソフトボール部の悲願が、24年ぶりに達成された瞬間でした。選手・ベンチだけでなく、選手を支えてきた保護者の方々、応援の方々みんなが、笑顔と涙で喜びを分かち合いました。
決して楽な試合ではありませんでした。序盤3回までに巧みな走塁も交えて1点ずつ積み上げた3点。しかし、4回以降は相手ピッチャーの好投に追加点を入れられないまま6回裏に同点に追いつかれる展開。ひとたび集中力を途切らせれば、一挙に持って行かれてもおかしくない展開でした。
しかし、三高ナインは決して集中力を途切らせることはありませんでした。どんなピンチにもキャプテン青木(3年)を中心に寄り合い、声をかけ合い、笑顔を貫き通しました。三高ナインの笑顔は、チームメートを信じ、自分自身を信じ、勝利を信じる強い信念に裏打ちされたものでした。
その精神力の強さと集中力とチームの結束力が、7回表に2点の追加点をもたらし、そして、7回裏のピンチをはね返しました。みんなで勝ち取った勝利でした。
悲願の全国大会1勝、おめでとう! Well done, MITOYA!
《試合結果》
1回戦(30日) 三刀屋高校 5 - 3 文徳高校(熊本県)
2回戦(31日) 三刀屋高校 0 - 7 日出高校(東京都) (5回コールド)